多くの犬の飼い主さんが気になっている話題の一つが「犬用シャンプー」。
実は「人間用のシャンプーを薄く使っても大丈夫なの?」という疑問がありますよね。
人間用のシャンプー、ちょっと薄めれば犬にも使えるんじゃない?
そこで、犬に人間用シャンプーを薄める使用法はOKなのか調べました。
- 犬に人間用シャンプーを使うのはおすすめできない
- 犬と人間の皮膚構造の違うので肌への刺激になる
- pHバランスが違うので肌荒れの可能性がある
- 毛質がパサパサになる可能性がある
愛犬のケアで悩むことってたくさんありますよね。
人間用シャンプーを使えない理由と、愛犬に適したシャンプーの選び方について詳しく解説していきます。
犬をシャンプーするのに人間用を薄めるのは?
結論から言うと、犬に人間用シャンプーを使うのはおすすめできません。
次の3つの理由で、人間用シャンプーを薄くしても、犬に使うことはおすすめできません。
- 犬と人間の皮膚構造の違い
- pHバランスの違い
- 毛質の違い
犬と人間の皮膚構造の違い
人間の皮膚は、犬に比べてずっと厚いんです。
具体的には、人間の皮膚の厚さは犬の約5倍もあり、これの差はかなり重要な違いなんです。
人間用のシャンプーは厚い人間の皮膚に合わせて作られているので、薄い犬の皮膚にとっては刺激が強すぎるんです。
pHバランスの違い
次に大事なのが、pHバランスの違い。
人間の皮膚は弱酸性(pH 5.5~6.5)なんですが、犬の皮膚は中性からやや弱アルカリ性(pH 6.5~7.5)なんです。
人間用シャンプーは人間の皮膚のpHに合わせて作られているので、犬の皮膚のpHバランスが低下してしまう可能性があるんです。
人間は弱酸性だけど犬は違うんですね。皮膚トラブルの原因になるのは困るから、使わない方がいいですね。
毛質の違い
犬と人間では毛質も全然違います。
犬の毛は人間の髪の毛よりも細くて柔らかいです。
だから、人間用シャンプーの強力洗浄成分で洗うと、必要な油分まで取り除いて、毛がパサパサになっちゃうんです。
人間用シャンプーが犬に与える悪影響
人間用シャンプーを犬に使うと、このような悪影響が考えられます。
- 皮膚の乾燥やかゆみ
- アレルギー反応
- 皮膚炎
- 被毛の質の低下
- 皮膚のバリア機能の低下
私達の大切なものを守るためには、やっぱり犬専用の家族を使うのが一番なんですね。
人間用シャンプーを薄めることがNGな理由
じゃあ、人間用シャンプーを薄めにすれば大丈夫なの?
でも、それも次の3つの理由から、愛犬にとっては良くないんです。
- 薄くても成分は変わらない
- 洗浄力が弱いまるだけで刺激は残る
- 正しくな洗浄ができない可能性
薄くても成分は変わらない
シャンプーを水で薄くしても、中に含まれている成分自体は変わりません。
相当濃度が下がっているだけなので、肌質に合わないシャンプーを使うのは肌荒れの原因になります。
洗浄力が弱いまるだけで刺激は残る
薄めることで洗浄力は弱まりますが、皮膚への刺激はそのまま残ってしまいます。
結果として「十分に汚れが落ちないのに、皮膚にはダメージを与えてしまう」という良くない状況にはなります。
正しくな洗浄ができない可能性
薄めすぎると、今度は汚れをきちんと落とすと消えてしまいます。
汚れを落ちないとシャンプーをする意味がないですから、人間用シャンプーを薄く使うのは、やはりおすすめできません。
おすすめ犬用シャンプーの選び方
どうやって正しい犬用シャンプーを選べばいいのかしら?
ここでは、シャンプー選びのポイントをご紹介します。
- 犬の皮膚タイプに合わる
- 成分表示を確認する
犬の皮膚タイプに合わる
まずは大切なのは、自分の犬の皮膚タイプを知ることです。
普通肌、敏感肌、脂性肌など、犬によって皮膚のタイプは様々です。
獣医師さんやトリマーさんに相談して、自分の犬の皮膚タイプを確認するのがおすすめです。
成分表示の確認方法
シャンプーを選ぶときは、必ず成分表示を確認しましょう。
以下の成分が含まれているシャンプーは避けたほうが良いです。
- 合成界面活性剤(SLS、SLES)
- パラベン
- 人工着色剤
- 人工香料
代わりに、以下のような成分が含まれているシャンプーを選ぶことがおすすめです。
- 天然由来の界面活性剤
- オーガニック成分
- アロエベラやオートミールなどの保湿成分
おすすめの犬用シャンプー紹介
それでは、実際におすすめの犬用シャンプーをいくつかご紹介します。
普通肌用
普通肌の犬には、バランスの取れた洗浄力と保湿力を持つシャンプーがおすすめです。
例えば「【動物看護士×トリミングサロンと共同開発】 ペット用オーガニックシャンプー」は、Amazon楽天で1位のシャンプー。
多くの飼い主さんに選ばれています。
敏感肌用
敏感肌の犬には、低刺激で優しい成分のシャンプーを選ぶのがおすすめです。
「A.P.D.C. ティーツリーシャンプー」は、植物由来の成分を使用。
アレルギーのため敏感肌の愛犬のために、選んでいる飼い主さんが多いです。
薬用シャンプー
皮膚トラブルがある犬には、獣医さんに相談の上で薬用シャンプーを使うことをおすすめします。
多くの飼い主さんに選ばれているのが「ノルバサンシャンプー」。
「ノルバサンシャンプー」は殺菌作用のある成分を含んでいて、皮膚の問題に効果があります。
正しい犬のシャンプーの仕方
正しいシャンプーが選べたら、次は正しい使い方を知ることが大切です。
次に、犬のシャンプーの正しい方法をでご紹介します。
シャンプーの準備
- ブラッシングをしっかり行い、もつれた毛をほぐす。
- ぬるま湯(38~40度程度)を用意する。
シャンプーの手順
- 全身をぬるま湯でよく洗う。
- シャンプーを手に取り、よく泡立てる。
- 頭から順に体全体を優しくマッサージしますように洗う。
- 特に汚れやすい部分(お尻まわり、足の裏など)はしっかり洗う。
- すすぎは特に丁寧に、 シャンプーが残らないよう2~3回はすすぐ。
犬のシャンプー泡立て器を使うと、洗うのが楽になります。
リンス・コンディショナーの使用
シャンプーの後は、リンスやコンディショナーを使うのもおすすめです。
これらは被毛を保護し、つやを大切にする効果がありるので、リンス・コンディショナーも大切です。
よくある質問Q&A
ここでは、犬のシャンプーに関してよくある質問にお答えしていきます。
石鹸やボディソープは使えますか?
基本的には避けたほうが良いです。
人間用の石鹸やボディソープも犬の皮膚には刺激が強すぎます。
ドライシャンプーはどうですか?
ドライシャンプーは、水を使わずに汚れを吸着させるタイプのシャンプーです。
緊急時や寒い時期に便利ですが、通常のシャンプーの代わりにはなりません。
犬をシャンプーするのに人間用を薄めるのは?のまとめ
犬をシャンプーするのに人間用を薄めるのはNGなことについて、詳しくお話してきました。
大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 人間用シャンプーは犬には使わない(薄めても×)
- 犬の皮膚タイプに合った専用シャンプーを選ぶ
- 正しい方法でシャンプーを行う
- すすぎはしっかりと行う
大切な家族である犬のために、正しいシャンプーを選び、正しく使うことは本当に大切です。
この記事が、犬をシャンプーするのに人間用を薄めるのか迷っている方の参考になれば嬉しいです。